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清閑亭 ~邸園交流でまちづくり~

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10月10日 邸園交流かふぇ+木の建築フォラム

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10月10日の邸園交流かふぇは、
NPO法人木の建築フォラムさんとの共催でした。

前の日、木の建築フォラムさんでは、
今年度の木の建築賞の公開プレゼン+授賞式を、
市民会館で開催されたとのこと。


今回のテーマは、「小田原の木の文化を考える」。

安藤邦広 筑波大学大学院人間総合科学研究科教授
安井昇 桜設計集団一級建築士事務所代表
速水亨 速水林業代表 社団法人日本林業経営者協会会長

といった豪華ゲストをお迎えし、

まちえんの
杉本洋文 東海大学建築学科教授
平井太郎 清閑亭担当

とディスカッションさせていただきました!

会場には、小田原市長はじめ、木の文化に思いを寄せる
たくさんの方がつめかけ、熱い議論が展開。

なかでも、安藤先生から
「小田原ほど近代和風建築が集積しているところはない。
金沢市では、近世までの社寺建築に特化した職人大学校をつくっている。
小田原は、近代和風にスポットライトを当てた職人大学校を立ち上げては」
という提案があって、小田原市長も前向きに考えたいということでした!

清閑亭の雨漏り対策にあたられたのも若い棟梁。
箱根熱海の旅館や、小田原城の修復が続いていることで、
若き棟梁まで、技術が伝承されていたんだと、あらためて実感。


また、速水さんからは
「清閑亭のシンボルのクスノキやマツは、暖かい小田原の森の象徴でもある。
クスノキは定期的に切って板のかたちに製材しておくと、
虫のつかないタンスやタナになるので、そうしてみては」
という提案が。

こちらも清閑亭の今後を考えてゆくうえで、とても魅力的なお話でした!


車座集会のあとは、ひとしきり清閑亭内を見学していただいたあと、
板橋の邸園群に移動。

山月でお食事したあと、老欅荘でくつろぎました~


安藤先生から
「どこの森でもスギ、ヒノキではつまらない。小田原らしい樹種としてカヤがあるのでは」
ということで、
平井太郎が引率したグループでは、みみづく寺にそびえたつ
北原白秋ゆかりのカヤをご案内。

後日、小田原一の山持ちの辻村家をうかがったとき、
カヤの大木を何本もみせていただきました!

「森」ではありませんでしたが、カヤは今でも高価な材。大切にしたいものです。

ちなみに、辻村家の森には、1000年以上の神代杉が何本か。
そちらはみな、京都の東本願寺の用材として実質的に予約されているとのこと。

カツラの大木の並木など、小田原の森にも大変な資産が眠っています。

ぜひみなさんも、小田原の森に足を運んでみてください!
by machien5 | 2010-10-10 13:05 | 邸園交流イベント報告